春の実績馬と夏の上がり馬が菊への挑戦権をかけて争うセントライト記念。 かつてシンボリルドルフは、このレースを踏み台に菊花賞を制し三冠の偉業を成し遂げた。 最近の勝ち馬は不振だが、 惜しくも敗れた馬には菊花賞馬レオダーバン、ライスシャワーらがいる。
今年はダービー戦線で活躍したブラックタキシード、 チョウカイリョウガらに、 夏のローカルで力をつけたシルクガーディアン、 シンボリモンソーらが挑む構図だ。 本来ならばダービー５着以来のブラックタキシードが断然力が上なのだろうが、 実績通り決まらないのがこのレース。 過去10年で１番人気はわずか１連対の大不振、 ２番人気も４連対と信頼は置けない。 万馬券も馬連になってから二度出ており、 一筋縄では収まらないトライアルと見るのが正解のようだ。
本命はダービー一桁着順の実績でも、印は軽いマイネルシアター。 春のクラシック戦線では弥生賞３着、皐月賞５着、青葉賞２着と寸手の所で 重賞勝ちを逃してきた。 ダービーも好走するものの、 アドマイヤべガから八馬身差の８着に終わった。 しかし、父は成長力のあるオペラハウス、 母系もムーティエ、リマンド、ミスターシービーが重ねられ、 祖母はオークス馬テンモンという重厚な血統構成がなされている。 決してマイネル十八番の早熟馬ではない。 Ｇ�Tで力が足りないのは自明のことだが、 一夏越して馬体に身が入った今なら詰めの甘さも克服できよう。 乗り替わった木幡騎手がスムーズに先行させれば、圧勝の場面まである。
相手は菊は眼中にない中距離馬、シルクガーディアン。 騎乗停止で主戦の蛯名騎手が鞍上にいないのは誤算だが、 代打が船橋の名手石崎なら文句はあるまい。 ラジオたんぱ賞は展開に恵まれたとは言え、 中団から差し切る鮮やかなレース内容だった。 息の抜ける中山2200なら距離の不安は杞憂。
三番手に500万特別を勝ったばかりのアサヒウィンロード。 スタミナ権化の肌に、 ダート短距離のスマコバリークをかけた不可思議な配合。 だが、先行粘りこみが波乱のセントライト記念の定石なら、 当てはまるのはこの馬だ。
以下、ブラックタキシード、チョウカイリョウガら。

想定時の結論
◎マイネルシアター 〇シルクガーディアン ▲アサヒウィンロード △ブラックタキシード △チョウカイリョウガ △ホットシークレット　△シンボリモンソー

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