新馬戦９馬身差はダテじゃない
新星アドマイヤコジーン

３歳戦というと、評価が難しく手を出しづらいイメージがある。 しかし、牡馬チャンピオンを決める朝日杯３歳Ｓは、 過去10年で１番人気馬は８連対、２番人気馬も６連対と堅く収まっている。 ダービー馬や天皇賞馬を多く輩出するこのレースの勝ち馬は、 それだけの完成度と素質が求められているのだろう。
今年、人気を集める２頭がエイシンキャメロンとアドマイヤコジーン。 ともに３戦のキャリアを持つステークスウイナーだ。 エイシンキャメロンは逃げ、先行して相手を捻じ伏せてきた。 前走のデイリー杯でも、ハナを奪うとそのまま３馬身差の逃げ切り。 ３戦全勝の外国産馬は去年のグラスワンダーを彷彿させる。
対して、アドマイヤコジーンはクラシック出走権のある持ち込み馬。 ただ、持ち込みと言っても母の父ノーザンテーストが示す通り、 母を日本からアメリカまで連れて行き受胎させたもの。 オーナーと橋田調教師が送り込む、計算し尽くされた馬なのだ。 その期待に違わず、新馬戦は９馬身差の圧勝。 返えす刀で東京スポーツ杯も制した。 新馬戦のタイム１分36秒１は、同日同距離の900万特別をコンマ１秒上回る。 そのレースの勝ち馬は次走の準オープン戦でも人気で２着するアドマイヤサンデーと聞けば、 アドマイヤコジーンの性能が分かろうというものだ。 父コジーンは、エイシンバーリンなどのイメージから短距離種牡馬と思われがちだが、 むしろ中長距離を得意とする産駒のほうが多く出ている。
両者には甲乙つけがたいが、脚質に自在性のあるアドマイヤコジーンを上位にとりたい。 先週の阪神３歳牝馬Ｓも超Ｈペースになったが、 キャリアの浅さが乱ペースをつくりだすことはままある。 先行争いに巻き込まれた時が、エイシンキャメロンが消える時か。 だが、この２頭が抜けていることは間違いない。
以下、紛れがあれば、オースミブライトか。 連下は人気薄を買いたい。

想定時の結論
◎アドマイヤコジーン ○エイシンキャメロン ▲オースミブライト △ケイアイジョン △バイオマスター △マチカネテルテル