凱旋シャトル 競馬の絶対性再証明

「いつも通り行けばいい」 レース前、岡部幸雄はそう思ったという。 フランス・ドーヴィル競馬場、タイキシャトルは単勝1.3倍というオッズを背負っていた。
日本調教馬の海外Ｇ�T制覇を果たしたタイキシャトルとシーキングザパール。 特にタイキシャトルは断然の１番人気で勝利したことを考えると、 今年は日本馬が国際レベルで認められた歴史的な年だったと言える。 その２頭が出走するマイルＣＳは凱旋対決となる。
８戦７勝、マイル戦は６戦全勝というタイキシャトル。 この世界的な名馬が取りこぼすとすれば体調不良だけ。 調整困難とみたＢＣマイルを回避したが、一番悔しかったのは渡米を断念した陣営だろう。 だが、管理馬を体調不完全のまま使うことをしないのが藤沢流。 その藤沢−岡部コンビが、勝っても勲章にならない国内マイル戦を使うことを決めたのだから邪推はやめたい。 現に追いきりでは、持ったまま僚馬タイキマーシャルとプレストシンボリを突き放す好仕上がり。 去年と同じく◎を打たせてもらう。 これだけの歴史的名馬の粗を探して、下手な印を打ちたくないのも私の本音だ。
相手にはシンコウスプレンダを指名する。 もともと素質を高く評価されていた同馬は、７分のデキだった菖蒲Ｓでタイキシャトルと僅差の競馬。 長い休養を経て、京成杯ＡＨでは直線一気の差し脚で素質を開花させた。 タイキシャトルが引退する来年のマイル戦線は、この馬が主役を張ることになるだろう。
３番手に敬意を表してシーキングザパール。 一変あるならランニングゲイル、キョウエイマーチ。


想定時の結論
◎タイキシャトル ○シンコウスプレンダ ▲シーキングザパール △ランニングゲイル △キョウエイマーチ △ロイヤルスズカ