＜！注意点！＞
　出馬表の数字はスーパーパドックEXを使い独自に算出したスピード指数です。 ランクの「ABCD」は前走の、「XYZ」は近2走から4走の指数の順に高かったものです。 このサイトの指数は西田式スピード指数研究会のものとは全く異なります。 西田式スピード指数については(株)ライトニックス でご確認ください。

いざ頂点へ！ 地方の夢コスモバルク

今週の結論
　年に一度の競馬の祭典、ダービーがやってきた。 今年は私が競馬を始めて15回目のダービーになるが、何度観てもダービーはときめくものだ。 第71回東京優駿の夢はホッカイドウ競馬所属のコスモバルクに託したい。 長距離輸送の試練を乗り越え、百日草特別、ラジオたんぱ杯、弥生賞とクラシック王道を連勝。 皐月賞こそ先に抜け出されたダイワメジャーを捉えきれず2着に敗れたが、 負けて強しと誰もが認める内容だった。 今週の調教もオーナーの岡田繁幸氏が慌てるほどの強い追い切り。 自ら跨った田部調教師の渾身の手綱で、極限の状態まで仕上がったと評価したい。 ライバルは決め手鋭い馬が揃っており、 同馬主マイネルマクロスはスローにさせまいと果敢にペースを作るはずだ。 淀みない流れで、底力勝負になればコスモバルクを後ろから交わせる馬はいないだろう。 外厩1号馬として、地方競馬の新たな可能性を開くためにも、 コスモバルクには栄冠を勝ち取ってほしい。何より400万円の安馬が頂点に立つ痛快さが、競馬の醍醐味ではないか。
　対抗は青葉賞で素質開花をみせつけた ハイアーゲーム。府中2400はベストの条件。 ダービーレコードを軽く上回った前走はダテではない。展開によれば単もあり得る。 単穴にNHKマイルCを圧勝したキングカメハメハ。 能力は世代一かもしれないが、NHKマイルC、ダービーは連勝するにはあまりにもハードなローテ。 不可解な敗戦があっても驚かない。3番手が私には精一杯の評価だ。 以下、皐月賞馬ダイワメジャー、決めて鋭いハーツクライ、ダービー向きと広言していたマイネルブルック、 混戦になればアドマイヤビッグまで。


確定後の結論
◎コスモバルク 〇ハイアーゲーム ▲キングカメハメハ
△ダイワメジャー △ハーツクライ △マイネルブルック △アドマイヤビッグ

負師パンダの二重丸

　NHKマイルの圧勝を受けて、キングカメハメハが一番人気となると思われたダー ビー。蓋を開けてみれば一番人気は皐月賞に引き続いてコスモバルク。日本人の「判 官贔屓」もまだ生きているということだろうか。しかし、判官贔屓をさしおいてもコスモバルクの強さは認めなければならないだろ う。百日草特別で関東のダービー候補だったハイアーゲームを完封し、ラジ短で武豊 の一番馬ブラックタイドを撃破。年が明けて弥生賞では三度ハイアーゲームを完封す ると共にメイショウボーラーも切って捨てて見せた。立場が替わって一番人気に推さ れた皐月賞でも、ダイワメジャーの逃走を許すも、あのレースで一番強い競馬をした のは誰が見てもこの馬。逃げ差し自在の脚質に、鞍上五十嵐冬樹と来れば、G１の主 役にふさわしい馬といえよう。しかし、影を踏ませぬ力の違いを見せつけていた２歳 時に比べ、人気を背負うに連れて徐々に競馬がしづらくなってきたのも又事実。人気 がた落ちのコスモサンビームと同じザグレブ産駒で、府中２４００はどんとこいとは 言えず、後ろのキングカメハメハを気にしてレースを進めなくてはならない点も皐月 賞とまた同じ。今回も一番人気を背負うとなれば、皐月賞と同じ苦しみを再び味わっ てしまうのではないか。今回は単穴に評価を落とす。
　本命はダイワメジャー。気違いのような馬鹿つきを見せるこの馬が、すーっと見事 に折り合った皐月賞。折り合ってみれば、誰もがびっくりの強さを見せた。展開と鞍 上の腕に助けられた事実は曲げられないものの、鞍上は同じで皐月賞からの上積みが 一番見込めると来れば、皐月賞の再現は十分に考えられる。１６万観衆の目前でのス タートに一番不安を抱えるのはこの馬だが、そこはミルコ・デムーロ。テンションが あがりすぎないように細心の注意を払って調教した陣営の苦労を胸に、昨年何度も魅 せたデムーロマジックがもう一度炸裂する。
　対抗にはキングカメハメハを。２歳時からダービーを意識したローテーションを組 んできたのにもかかわらず、ステップレースがNHKマイルというのがどうしても気に 入らないが、その前走時のパドックでの馬体の凄さにはやはり目を引かれた。広い コース向きの大きな走りが府中で爆発したと考えれば、ここも当然警戒しなければな らないだろう。前走があまりにも鮮やかすぎたために、仕掛け遅れて３着という不安 は・・・安勝だけにないかなあ？？？ダービー馬は、以上３頭に加えてハイアーゲームの中から出ると見るも、連下の穴 として、戦ってきた相手は決して弱くないホオキパウェーブ、無欲の追い込みキョウ ワスプレンダ、京成杯の強さが忘れられないフォーカルポイント、そして前残り皐月 賞を度外視すれば、常に内容ある走りを見せているハーツクライまで。 　

◎ダイワメジャー　○キングカメハメハ　▲コスモバルク
△ハイアーゲーム　△ホオキパウェーブ　△キョウワスプレンダ
△フォーカルポイント　△ハーツクライ