今週のデータ解析 No.352
第23回 ジャパンカップ
3歳上オープン(GT)(国際・指定)
11月30日 東京競馬場 芝左2400b 定量


馬 名 斤量 騎手 5前走 4前走 3前走 2前走 前 走 ランク
タップダンスシチー 57 佐藤哲 92 85 89 86 68 Z
デノン 57 ナカタニ 米A 米@ 米D 米C 米B
サクラプレジデント 55 武豊 80 72 83 77 77
フィールズオブオマー 57 キング 豪D 豪Q 豪A 豪@ 豪B
シンボリクリスエス 57 ペリエ 91 87 93 86 93 AX
アナマリー 55 ルメール 仏C 仏D 英A 仏D 85
ツルマルボーイ 57 横山典 90 87 88 88 91 B
ネオユニヴァース 55 デムーロ 80 80 86 77 82
アンジュガブリエル 57 ジャルネ ドA 仏@ 仏@ 仏@ 仏H
ザッツザプレンティ 55 安藤 74 72 79 75 83
アクティブバイオ 57 武幸 81 80 73 62 83
ダービーレグノ 57 87 81 70 82 84
ジョハー 57 ソリス 米@ 米@ 米B 米A 米@
イズリントン 55 ファロン 英B 英E 英@ 愛B 米@
スルーヴァレイ 57 シャヴェス 米B 米B 米A 米E 米G
サラファン 57 エスピノーザ 米B 米@ 加G 米A 米@
タイガーテイル 55 ジレ 伊A 仏H 英C 加A 88 C
サンライズペガサス 57 柴田善 92 74 86 90 87 DY

「今週のデータ解析の考え方」
馬耳東風の予想スタンスです。初めての方はお読み下さい。

<!注意点!>
 出馬表の数字はスーパーパドックEXを使い独自に算出したスピード指数です。 ランクの「ABCD」は前走の、「XYZ」は近2走から4走の指数の順に高かったものです。 このサイトの指数は西田式スピード指数研究会のものとは全く異なります。 西田式スピード指数については(株)ライトニックス でご確認ください。


◆消去データ(過去10年)
@前走1秒差以上で敗退していた馬
 サクラプレジデント・ダービーレグノ
A前2走で重賞勝ちのない5歳以上馬
 サンライズペガサス・ツルマルボーイ
B前3走とも未連対の馬(3走とも重・不良馬場だった馬を除く)
 サンライズペガサス・ネオユニヴァース
CGT未連対馬(セン馬を除く)
 アクティブバイオ・サンライズペガサス・タップダンスシチー・ダービーレグノ
D未経験の3歳馬を除く2200b以上重賞未勝利馬
 サクラプレジデント・サンライズペガサス・ダービーレグノ・ツルマルボーイ
E3歳馬で勝ち鞍3勝以下、古馬で5勝以下
 サクラプレジデント・ザッツザプレンティ・サンライズペガサス
F東京芝コース未勝利馬(未経験馬を除く)
 サクラプレジデント・サンライズペガサス・ダービーレグノ
G年が明けて重賞連対のない馬
 サンライズペガサス
H9月以降2戦以上馬(GT馬を除く)
 アクティブバイオ・サクラプレジデント
 →完全クリア馬はシンボリクリスエスだけ。
 →ザッツザプレンティ、タップダンスシチー、ネオユニヴァースは減点1。


◆消去データ【外国馬】(過去9年・中山コースだった去年を除く)
@前走、良・梢重馬場で着外だった馬(香港馬を除く)
 スルーヴァレイ
A前走、8頭立て以下で未勝利、12頭立て以下で未連対の馬
 スルーヴァレイ・デノン・フィールズオブオマー
B前走GU以下で未連対(香港馬を除く)
 スルーヴァレイ
C前3走とも未連対の馬(3走とも重・不良馬場だった馬を除く)
 デノン
D前3走とも未勝利の牝馬
 アナマリー・タイガーテイル
E連対率が5割未満の馬
 アナマリー・イズリントン・サラファン・スルーヴァレイ・タイガーテイル
F斤量3`以上増馬
 スルーヴァレイ
Gレース間隔が中8週以上、
 デノン
 →アンジュガブリエル、ジョハーがクリア
 →イズリントン、フィールズオブオマーは減点1。



◆好走データ(過去10年)
@日本馬なら前2走で勝利のある府中GT馬
 シンボリクリスエス
A日本馬ならGT2勝以上馬
 シンボリクリスエス・ネオユニヴァース
B外国馬なら前5走で着外がなく、前2走で1度は勝利しているGT馬
 ジョハー
 →データはシンボリクリスエス、ジョハーを推奨。


◆穴データ
@日本馬なら9月以降1戦しかしていないGT馬
 シンボリクリスエス
A前走、重・不良馬場で未連対だった馬
 アンジュガブリエル
 →穴はフランス馬・アンジュガブリエルか。

◆コース距離適性
@東京芝コース連対率66%以上(日本馬)
 シンボリクリスエス・ツルマルボーイ・ネオユニヴァース
A芝2400b連対率66%以上
 アンジュガブリエル・ジョハー・シンボリクリスエス・ツルマルボーイ・
 ネオユニヴァース・フィールズオブオマー

 →シンボリクリスエス、ツルマルボーイ、ネオユニヴァースに好適性。



狙った獲物は逃がさない! 日本代表クリスエス

レース概況
 平成4年に国際GIに認定されたジャパンカップ。 創設当初は外国馬が圧倒的な強さを誇っていたが、 最近10年は日本馬が計12連対。 かつて、外国馬は本気の二流馬を狙えと言われていたが、 力の足りない馬の好走は難しくなっている。 1番人気は【1243】、2番人気は【2413】、 馬連平均配当は6,800円。4歳馬、牝馬の連対数が多く、 6歳以上馬の連対は厳しい。

今週の結論
 全国的に激しい雨模様となった今週末。 土曜日にJCダートが行われた東京競馬場も霞がかって、 競馬をするほうも観るほうも、あいにくのコンディションとなった。 この雨が勝負の行方を左右することは間違いないが、 力の要る重馬場も苦にしないシンボリクリスエスの優位は動かない。 もともと、この秋の狙いは去年3着に敗れたジャパンカップ。 そのために天皇賞秋は不利を承知でぶっつけで出走するローテを組んだが、 結果はレコードで圧勝で力の違いを見せつけた。 去年のジャパンカップは中山2200というイレギュラーな条件で行われたが、 広い府中ならば紛れも少なく国内馬に先着を許すことはないだろう。 また、外国馬に関しても、 去年を除いて10年連続で日本馬が連対していたように地の利は大きく、 シンボリクリスエスより重い印を打てる馬は見あたらない。 来年は海外へ飛躍してくれることを願って、拙欄初の◎を進呈したい。
 JCダートは人気薄の米国馬が勝利したように、過剰な日本馬人気も考えものだ。 対抗はフランスのアンジュガブリエルを指名する。 2400のスペシャリストで、早くからジャパンカップ目標を公言してきた馬。 ヨーロッパの馬に似合わず、 ドバイ、香港といった軽い馬場が得意。前走の凱旋門賞は重すぎる馬場が敗因だった。 ジャパンカップも重馬場になるだろうが、 府中とロンシャンの馬場では重さが違う。 アンジュガブリエルにとっては適度な馬場状態かもしれない。 単穴は日本ダービー馬、ネオユニヴァース。 ダービーの走りからも分かるように、この馬の蹄は水掻きがついている。 あの時と同じ舞台なら、同世代には負けない。 以下、連下の一番手にBCターフ馬のジョハー。 外傷で馬場入りを休み、追い切りは足慣らし程度。 だが、どうも策士・マンデラ師一流の煙幕という気がして仕方がない。 馬券は上位4頭のBOXを押さえておきたいが、 波乱があれば、逃げるタップダンスシチー、女傑イズリントン、 重得意のザッツザプレンティ。

確定後の結論
◎シンボリクリスエス 〇アンジュガブリエル ▲ネオユニヴァース
△ジョハー △タップダンスシチー △イズリントン △ザッツザプレンティ



負師パンダの二重丸

 JCDのアドマイヤドンに引き続き、JCでも日本馬シンボリクリスエスが1番人気。お まけに単勝1倍台(夕方3時45分現在)であるのもまた同じ。ダートもきっちりアドマ イヤが連対したし、シンボリ頑張れよ!と思いながらシンボリ以下の人気も見てみる と…2番人気ネオユニヴァース、3番人気タップダンスシチー、4番人気ザッツザプレ ンティ、5番人気サクラプレジデント、6番人気ツルマルボーイ、っておい。日本馬ば かりでないの。確かにシンボリは強いが、天皇賞の結果を見てもわかるように、シンボリとそれ以 外の日本馬との間には若干の力差がある。それに加えて今年の外国馬は、今年のBC勝 ち馬2頭、コックスプレート勝ち馬、昨年の2着馬と、質量ともになかなかの顔ぶれ。 外国馬は走ってみなければわからないものではあるが、今年は明らかに日本馬過剰人 気に見える。こういう時に外国馬を狙うのはJCの鉄則でもあり、今年のJCは外国馬を 中心に考えてみたい。
 そこで本命はBCターフ勝ち馬ジョハー。戦績を見ると、2000辺りがベストのようだ し、不良馬場も未体験と悪い馬場での1マイル半に不安はあるが、なんと言ってもあ のハイシャパラルと同着という実績は大きな強調材料。また、JCの外国馬は日本に来 てからの状態と動きが一番のポイントになるが、かなり長めのキャンターを気分良さ そうに走っていた姿は、好印象の一言。中間馬場入りを休んだことが伝えられている が、状態面ではむしろ外国馬の中で一番と言えるのではないか。低評価を覆す、豪快 な走りを期待したい。
 対抗にはシンボリクリスエス。この馬に関しては特に何も言うことがない。昨年の 無念を晴らす走りを期待する。単穴にはアンジュガブリエル。今春のドバイシーマカップでスラマニの2着になっ た以外は強敵相手の走りはなく、戦績ではぱっとしないが、昨年の香港ヴァーズ1着 など、世界各地の芝2400でいずれも好走しているのが一番のセールスポイント。重不 良【5013】も不気味で、パンダ的には今年最大の穴馬。 以下、日本馬では単騎で行けるタップダンスシチーに、この不良馬場がダービーを 思い出させるネオユニヴァース。外国馬では昨年の2着馬サラファンに、エ女王杯で 見せ場を作ったタイガーテイルを少々。
 

◎ジョハー ○シンボリクリスエス ▲アンジュガブリエル 
△タップダンスシチー △ネオユニヴァース △サラファン △タイガーテイル


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