＜！注意点！＞
　出馬表の数字はスーパーパドックEXを使い独自に算出したスピード指数です。 ランクの「ABCD」は前走の、「XYZ」は近2走から4走の指数の順に高かったものです。 このサイトの指数は西田式スピード指数研究会のものとは全く異なります。 西田式スピード指数については(株)ライトニックス でご確認ください。

天才が牙を剥く　大外一気バートラム

今週の結論
　前年の年度代表馬にその年のダービー馬が挑む宝塚記念。 その他のキャストも天皇賞春馬、Ｇ�T6勝の安田記念馬、 前年の宝塚記念馬とこれまでにない豪華な顔ぶれ。 JRAの意図する上半期の有馬記念、和製キングジョージを体現するレースになったのではないか。 国際レース宝塚記念らしくスポットライトを浴びるのがデザーモ、デムーロの外国人騎手というのも、 開国間もない鹿鳴館時代を思わせる華やかな雰囲気ではないか。
　だが、 そんな舞台の袖で、虎視眈々と歯牙を研ぐ一人の男がいる。 大外枠17番、ダイタクバートラムの武豊だ。 唯一無二の天才ジョッキーだった武豊が、今春のＧ�Tは未だ勝利なし。 彼が騎乗すれば過剰な評価を集める”武豊人気”という言葉は忘れられ、 ”天才ジョッキー”といえばアンカツの代名詞になりつつある。 しかし、父の武邦彦と比して清水成駿を「蛙の子は蛇だった」と言わしめた 武豊が、このまま春を無様に終わらせるわけにはいくまい。 天皇賞で1番人気を裏切ったダイタクバートラムを早々に宝塚記念のパートナーに決めたのは 勝算があってこそ。天皇賞の敗因は彼の判断ミスにあったことはもちろん自覚している。 阪神は【４１２０】と得意のコースなら、 ハイペース必至の展開も天才が鬼脚を引き出すには絶好。 阪神大賞典など長距離で頭角を表してきたが、 母系にダイタクリーヴァ、ダイタクヘリオス、BMSにサクラユタカオーという 血統は距離短縮にも不安はない。 宝塚記念は無冠の実力馬がＧ�T初制覇を飾るレースでもある。
　相手はダービー馬ネオユニヴァース。 5キロの斤量差は大きなアドバンテージだ。 陣営の果敢な挑戦に敬意を表したい。 3番手に休養明けもシンボリクリスエス。 去年、3歳にして秋競馬を席巻した実力は超一流のそれ。 この馬にこそ海外へ挑んでほしいのだが。 以下、連下に万能アグネスデジタル、逃げるタップダンスシチー、 Ｇ�T馬ヒシミラクルとダンツフレーム。


確定後の結論
◎ダイタクバートラム 〇ネオユニヴァース ▲シンボリクリスエス
△アグネスデジタル △タップダンスシチー △ヒシミラクル △ダンツフレーム

負師パンダの二重丸

　春の総決算とは名ばかりのレースが続いてきた今までの宝塚。しかし、今年は2冠 馬をはじめとしてＧ１ホースが6頭も揃う豪華版。楽しみなレースとなった。本命は シンボリクリスエス。言わずと知れた昨年の年度代表馬。ファインモーショ ン、ナリタトップロードら歴戦の雄を完封してきた実力はこのメンバーに入っても一 枚上。昨秋の神戸新聞杯を見てもわかるように、休み明けもこの馬に関してはさほど のマイナスにはならないはず。世界の名手デザーモの手に導かれ、今年も連勝街道を 突き進みそうだ。
　対抗にはちょっとひねってサンライズジェガー。前走の大敗は、直線前が完全に詰 まって全く追えなかったのが原因で、いわば後藤のミス。これを度外視できるとなれ ば、アルゼンチン共和国杯1着、天皇賞2着の実績は無視できない。もともと2400前後 の距離で力を発揮していた馬だけに、１ハロン短いきらいもあるが、差し脚くらべと なれば抜群の勝負根性が大きな武器になるだろう。 単穴にはバランスオブゲーム。サンライズとは対照的に、この距離で一番の力を発 揮してきた馬。正直Ｇ１では少し足りない気もするが、Ｇ２では主役を張れる力の持 ち主だけに、ヒシミラクル、ダンツフレームあたりとならば好勝負をするはず。そつ なく立ち回ってシンボリの２着ならば十分考えられると見て、重い印を打ってみる。
　以下、５キロもらいは魅力の２冠馬ネオユニヴァース、展開利見込めるタップダン スシチー、芝ダート問わず力を発揮するアグネスデジタル、昨年の２着馬ツルマル ボーイまで。

◎シンボリクリスエス　○サンライズジェガー　▲バランスオブゲーム　
△ネオユニヴァース　△タップダンスシチー　△アグネスデジタル　△ツルマルボーイ