＜！注意点！＞
　出馬表の数字はスーパーパドックEXを使い独自に算出したスピード指数です。 ランクの「ABCD」は前走の、「XYZ」は近2走から4走の指数の順に高かったものです。 このサイトの指数は西田式スピード指数研究会のものとは全く異なります。 西田式スピード指数については(株)ライトニックス でご確認ください。

最強馬の栄光を勝ち取れ！　ネオが開く新時代

今週の結論
　「最も運の良い馬が勝つ」と言われたダービーだが、 フルーゲートが18頭に減らされた現在では、紛れに乗じてラッキーホースが 栄光を奪い取るといった光景は見られない。 それは過去10年で1番人気に支持された馬が9連対と、圧倒的な強さを誇っていることからも 明らかだろう。皐月賞を勝って4連勝中のネオユニヴァースが今年は1番人気の大役を果す。 サクラプレジデントと一騎打ちとなった皐月賞だが、 3着のエイシンチャンプには3馬身半の差をつけた。 育ち盛りの3歳馬とはいえ、この着差は1ヶ月余りの時間で逆転できるものではない。 サクラとの比較で言えば、並んで抜かせない勝負根性、 ゲートのスムーズさ、騎手の望むポジションにつけられる自在性、 荒れ馬場への適性で上回っている。 最内に入ったサクラとは対照的に、 ネオユニヴァースが引いた13番枠も不利なく競馬が進められる位置。 ちなみに土曜日、東京は3つの芝のレースが重、不良で行なわれたが、 枠連は『3-6』『5-7』『7-8』と外枠有利の傾向を示している。 欧州のシーズン中にこの馬のために来日したデムーロも、 ダービー制覇の手応えを充分感じ取ってのものだろう。 血統的にも全兄アグネスプラネットは長距離を主戦場としているし、 SS×クリスと同配合のチューニーが先週のオークスで2着している ことからも、距離やスタミナに不安は見出せない。
　相手は青葉賞を快勝したゼンノロブロイ。 最後までネオと◎をどちらに打とうか迷ったほど、前走の勝ち方は強かった。 これまでのステップは同厩のシンボリクリスエスと酷似しており、 漂う大物感も去年の状況を思い出させる。ただ、完成度はネオが上か。 3番手にサクラプレジデント。 最内枠はスタートで後手を踏むと馬群に包まれるリスクが大きい。 デムーロに皐月賞のゴール過ぎで頭をポカリとやられた屈辱を勝春には晴らしてほしいが、 冷静に分析すればどちらか飛ぶならサクラだろう。 以下、2歳王者エイシンチャンプ、道悪は鬼のはずタカラシャーディー、 堅実ラントゥザフリーズ、スタミナ豊富なクラフトワーク、見限れないザッツザプレンティ、 武豊サイレントディールまで。点数は多いが年に一度の祭典は的中させたいもの。 それと、今年は92年のダービーと馬場や枠順が似ているような気がしてならない。 皐月賞を勝ったミホノブルボンはネオと同じ7枠に入り、 同枠の伏兵ライスシャワーを2着に連れてきて3万馬券となった。 今年でいうならライスシャワーはコスモインペリアルということになる。 遊びで押さえてみよう。


確定後の結論
◎ネオユニヴァース 〇ゼンノロブロイ ▲サクラプレジデント
△エイシンチャンプ △タカラシャーディー △ラントゥザフリーズ
△クラフトワーク △ザッツザプレンティ △サイレントディール △コスモインペリアル

負師パンダの二重丸

　ネオーサクラで5倍弱の前売りオッズ。2強一騎打ちムード濃厚ということなのだろ うが、３番手以下とそこまでの差があるのかというと、パンダ的にはやや疑問。 スローになりそうなこと、悪い馬場とあわせて考えると、波乱の要素は充分にある と思うのだが。
　本命はサクラプレジデント。確かに、悪い馬場、18頭フルゲートでの最内枠は大き なマイナス。対ネオ２戦２敗、おまけに土曜は完全に外が伸びる馬場、どこかで外に 出さなければならないのに鞍上田中勝春と、不安要素が山ほどあるのもまた事実。 しかし、同様の悪い馬場、最内枠で、出遅れながらも最内から猛然と追い込んでき た朝日杯ＦＳの印象が強すぎるのだ。ある程度間隔をあけた方が好結果がでる馬で、 皐月賞からの直行は好材料。今週の追いきりも抜群となれば、この悪条件でも、鞍上 勝春といえども、無様な競馬はしないはず。小島太の、師匠譲りの進軍ラッパをもう 一度だけ信じてみたい。
　対抗はネオユニヴァース。皐月賞ははっきり強かった。唯一の敗戦が左回りの中京 云々言われているが、鞍上デムーロでは取るに足らないものでしかない。それより も、レース振りが「器用」で「軽い」印象を受けてしまうことの方がタフな府中では 死角になると思うのだが。まあ、それでも対抗以下には落とせない。 単穴にはゼンノはゼンノでもゼンノジャンゴ。前走、内から馬群をこじあけてきた 勝負根性は見るべきものがあった。ジャンゴと違ってマークも薄く、鞍上も頼れるデ ザーモ。一発があるとしたらこの馬のはず。
　以下、連下には同コースでの瞬発力勝負を制してきた青葉賞組を。 人気のエイシンチャンプは、今年に入ってからの成長が今ひとつ見えず。サイレン トディールも、頼みの武豊が調子崩し気味で。この馬場で穴人気になりそうなザッツ ザプレンティも、こういう風にリズムを崩した馬が来たのを見たことないので、全て 思い切って無印。

◎サクラプレジデント ○ネオユニヴァース ▲ゼンノジャンゴ　
△タカラシャーディー　△ゼンノロブロイ