切れ味抜群！ 桜に舞うスティルインラブ
レース概況
牝馬三冠の第一弾、桜花賞。三冠を達成したのはこれまでに
メジロラモーヌただ一頭。オークスが経験や実績を要求されるのに対し、
キャリアの浅い天才少女が素質だけで勝ててしまうのがこのレース。
「魔の桜花賞ペース」という言葉に象徴されるように、
春の3歳牝馬にとって過酷なラップが刻まれることも少なくない。
過去10年の1番人気馬の成績は【３０２５】。
平均配当は単勝1360円、馬連8760円で1番人気の組み合わせで決まったのは一度だけ。
波乱の目を十分に考えておきたい。
今週の結論
とうとう2003年もクラシックが始まる。
例年なら牝馬戦線はトライアルが終わった時点で力関係がはっきりするもの。
しかし、今年はアドマイヤグルーヴ、マイネヌーヴェルという
オークス狙いの別路線組の参戦で情勢は混沌としている。
だが、繊細な3歳牝馬の戦いではコース経験、距離経験は大きなアドバンテージ。
中心は素直にトライアル組から選びたい。
トライアルでもっとも強い競馬をしたスティルインラブに◎。
チューリップ賞は直線で前が開かず、外へ持ち出して体勢を立て直す大きな不利。
それでもラスト100メートルで馬群を割って猛然と追いこみ2着を確保した。
まともなら勝ったオースミハルカを1馬身以上離していただろう。
前走で幸騎手も実力を再認識したはずで、
今回は小細工をせず正攻法の競馬をすれば自ずと結果はついてくる。
幸はＧT未勝利だが、桜花賞はトゥザヴィクトリーで3着、
マヤノメイビーで2着がある。そろそろＧTジョッキーになってもいい頃合だ。
対抗は鬼より怖いアンカツ様のヤマカツリリー。
仕上がり途上だったフィリーズレビューを快勝したことで、
阪神JF2着がフロックでなかったことが証明された。
エリザベス女王杯を勝った母リンデンリリーの血からスタミナを受け継ぎ、
タフな馬場や速いペースになっても充分に対応できるだろう。
単穴は単騎逃げを期待してモンパルナス。
前走のフィリーズレビューは2番手から競馬をしたが、気持ち良く走れずに最後まで粘りきれなかった。
今回、松永は思いきってハナを叩くつもりなのは明らかで、
1ハロン延長を我慢できれば驚くような場面もありうる。
上位3頭の組み合わせが本線だが、
混戦だけに連下も手広くいきたい。
前走は不利があったレイナワルツ、底をみせていないセンターアンジェロ、
人気が低すぎるオースミハルカ、前が残ったときのチアズメッセージ。
それに距離不向きでも実力に敬意を表してアドマイヤグルーヴ、マイネヌーヴェル。
確定後の結論
◎スティルインラブ 〇ヤマカツリリー ▲モンパルナス
△レイナワルツ △センターアンジェロ △オースミハルカ
△チアズメッセージ △アドマイヤグルーヴ △マイネヌーヴェル
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負師パンダの二重丸