＜注意点＞
　出馬表の数字はスーパーパドック2000を使い独自に算出した西田式スピード指数です。 ランクの「ABCD」は前走の、 「XYZ」は近2走から4走の指数の順に高かったものです。 このサイトの指数は西田式スピード指数研究会のものとは異なります。 西田式スピード指数については(株)ライトニックス でご確認ください。

猛虎襲来！　タイガーカフェ一冠

今週の結論
　皐月賞を読み解くキーワードは「器用さ」だと思う。 それは好位抜け出しと読みかえることもできる。 過去、1番人気で連対を外したのはウイニングチケット、 メジロブライト、スペシャルウィーク、アドマイヤベガなど、 差し、追いこみ馬が多い。 中山2000は向こう正面から下り坂になるので、 それを利して4角早め先頭で押しきるのが必勝パターン。 鬼脚を繰り出しても、後方からでは多頭数を捌ききれるとは限らない。 本命は先行勢からタイガーカフェ。 決して開幕から驚異的な進撃を続ける星野タイガースにあやかったわけではない。 前3走、中山2000を使われつづけてきたのは大きな買い材料。 最近5年の勝ち馬はすべて前2走が2000メートル戦だったのは、決して偶然の産物ではあるまい。 休み明けの弥生賞は道中の反応悪く3着に終わったが、 叩いた上積みは大きく変わり身が期待できる。 鞍上は世界のデムーロ、父はSS。 母系は馴染みのない豪州血脈だが、ニジンスキー× ミスタープロスペクターという超一流の血が流れているのなら底力も充分だろう。
　相手はやはりタニノギムレットか。 このメンバーで実力が一枚上なのは言わずもがな。 年明け重賞3連勝は並みの馬にできるものではない。 前走のスプリングSも驚くべき直線一気で勝利をあげた。 ただ、個人的にはアーリントンCに出走したのは無駄な気がしてならない。 単穴はチアズシュタルク。 全姉に桜花賞馬チアズグレイスを持つように、 弟も3歳春に完成するタイプ。大外枠は歓迎できないが、 それで人気が落ちるなら単勝も面白い。 以下、豪脚ローマンエンパイア、先行力あるメジロマイヤー、 未知の魅力モノポライザー、道営出身ヤマノブリザード。


確定後の結論
◎タイガーカフェ 〇タニノギムレット ▲チアズシュタルク
△ローマンエンパイア △メジロマイヤー △モノポライザー　△ヤマノブリザード

負師パンダの二重丸

　タニノギムレット、アドマイヤドン、ヤマノブリザード、バランスオブゲーム、モ ノポライザーにローマンエンパイア。一昨年ならばどの馬でも大本命になるような好 メンバーが揃っての大混戦。しかしいくら好素材ばかりとはいえ、全て買っていたら 馬券にならない。ここは抜けを覚悟で絞り込んでみたい。 本命はローマンエンパイア。弥生賞のあまりにも器用さに欠けるレース振りが評価 を下げる原因となっているが、今度やったら乗り替わりが見えているだけに武幸四郎 もさすがにあそこまで強引な競馬はできないはず。小出しに脚を使えるタイプではな いだけに、今回も外外を回る競馬になるだろうが、今の中山の馬場状態なら外からで も追い込んでくることは可能。皐月賞を見据えたローテも好印象で、すんなり流れに 乗れさえすればサクラローレル産駒初のG1勝ちが見えてこよう。
　対抗にはタニノギムレット。確かに前走は思ったよりもたつきを見せたが、これは トライアル用の仕上げでトライアル用の競馬をしたため。ボーンキング、クロフネを 見るまでも無く、松田厩舎には良くあることで、あまり気にすることも無い。むしろ そんな状態であの末脚を繰り出したところにこの馬の価値がある。
　単穴にはモノポライザー。武豊の評価を聞くまでも無く、過去3戦の圧倒的な勝利 で能力はこれまた折り紙つき。小頭数のスローペースしか経験していない点に不安が あるが、幸いなことに今回もハイペースにはなりそうも無い。ローマンと違い、この 馬はいつでも脚がつかえるタイプでフルゲートもそう心配ないだろう。初めての一線 級との手合わせゆえに一抹の不安もあるが、能力だけで言えば頭まである。 馬券はこの3頭のボックス勝負も、穴をあげてみろと言われたらシゲルゴッドハン ドとホーマンウイナーを。前者は今回もマークが緩く、すんなり逃げられれば前走の 再現もありそうで。後者は前走の末脚に見所があり、キャリアの多さは混戦では大き な武器になる。
　

◎ローマンエンパイア　○タニノギムレット　▲モノポライザー　
△シゲルゴッドハンド　△ホーマンウイナー