＜注意点＞
　出馬表の数字はスーパーパドック2000を使い独自に算出した西田式スピード指数です。 ランクの「ABCD」は前走の、 「XYZ」は近2走から4走の指数の順に高かったものです。 このサイトの指数は西田式スピード指数研究会のものとは異なります。 西田式スピード指数については(株)ライトニックス でご確認ください。

八冠たる資格あり　最強馬オペラオーの花道だ！

今週の結論
　新世紀最初の年も終わろうとしている。 今年を象徴する文字には「戦」が選ばれた。 おそらく人類史上忘れ去られることのないであろう2001年9月11日、 この日を境に我々の価値観は大きく揺らぎ始めたようだ。 悲劇こそ新たな社会をつくるエネルギーとなってきたという 過去の歴史的事実だけが、 ニューヨーク、アフガニスタンの犠牲者への弔事となり得るのか。 2002年は未来を平和で自由な世界へと導く礎になる年であってほしい。
　 有馬記念の登録馬は14頭。 顔ぶれを見まわしてみれば、今年、一度は馬券を投じたことのある馬ばかり。 強かった3歳3強の姿はなくとも、充分に楽しむことのできるメンバーではないだろうか。 このレースを最後に引退するのが 七冠馬テイエムオペラオー。 アンチというわけではないが、貧乏人の穴狙いというやつで、 この馬を軽んじては馬券で痛い目に遭ってきた。 相手が弱い、馬場に助けられた、ズブくなった… 様々な難癖をつけたわけだが、その度にオペラオーに踏ん張られた。 去年は無敗を誇り、ルドルフ越えも確実視されていたオペラオーは 今年6戦2勝（1回は繰り上がり！）という王者らしからぬ戦績。 敗因はそれぞれに求められるのだろうが、 前走のＪＣなどは負けて強しの内容だった。 常に横綱競馬のオペラオーに、最後の最後で実直さを感じてしまうのは あまりにセンチメンタルだろうか。 しかし、先細りだった昨秋に比べ、今年は走る毎に調子をあげているのは事実。 買いの材料はその一点。ならば、史上初のＧ�T8勝でラストランを締めくくるはずだ。
　相手は歴戦の友メイショウドトウ。 この馬も有馬記念で引退する。秋2戦は不本意なレースが続いているが、 力負けとみるのは全くの誤りだ。 単穴にナリタトップロード。 鞍上の渡辺とひたすら打倒オペラオーを義務づけられて闘ってきた。 最後方待機も良し、大逃げも良し。 胸を借りる最後のチャンスなのだから、思いきった騎乗を期待したい。 連下にイブキガバメント、マンハッタンカフェ、メイショウオウドウをあげるが、 あくまで本線はオペラオーからドトウ、トップロードだ。

　作者は月曜日から海外出張のため、これにて 今年の更新は終了させていただきます。 出走回避や鞍上の変更などあるかもしれませんが、ご了承ください。 有馬記念をライヴで見ることのできないのは残念です。 今年もたくさんの方々に訪れていただき、ありがとうございました。 来年も「馬耳東風 競馬データ予想」をよろしくお願い致します。 みなさま、良いお年をお迎え下さい。

想定時の結論
◎テイエムオペラオー 〇メイショウドトウ ▲ナリタトップロード
△イブキガバメント △マンハッタカフェ △メイショウオウドウ

負師パンダの二重丸

　いよいよ今年も最後の競馬。来年は中山２２００のJCや府中の金杯など、今まで の感覚が全く通じない競馬になりそうで、古きよき競馬？でないけれど、いつもどお りの有馬記念をゆっくりと楽しみたいと思う。本命は旧世代の代表馬テイエムオペラオー。人間の心理とは不思議なもので、「テ イエム時代の終焉」というここ２年の悲願が最高の形で達成された途端に有馬では忌 み嫌っていたこの馬を素直に応援したくなった。前走はジャングルポケットに完敗し たとはいえ、昨年を２秒以上上回るタイムを示しており、トップロード、ドトウを３ 馬身以上ちぎり捨てた内容からも自身としては上々の競馬だった。状態面も天皇賞の 時点でピークを示していた昨年以上のものが期待できそうで、ジャングルもエアエミ ネムもいないこのメンバーなら有終の美をグランプリ連覇で飾るとみた。
　対抗にはナリタトップロード。秋緒戦での落馬のアクシデントの後、仕切りなおし のJCで自力を見せての３着。正攻法では厳しいと見ての競馬なのか落馬明けでそろっ と回ってきたのかはわからないが、この馬にしては珍しい後方待機作戦でしかも直線 なかなかの脚を使っており、試走としては十分すぎる内容だった。今年は暮れの中山 にしては傷みが少なく、それなりの馬場で競馬ができるし、ホットシークレットの登 場でハイペースも期待できるなど一応この馬の好走条件は揃っている。今はすっかり 色あせてしまったが、元はこの馬も世代３強の一角を占めていた馬。古豪の意地に期 待したい。
　単穴にはメイショウドトウ。実はこの馬を対抗にするかどうかで本当に迷った。天 皇賞は目標になる不利、JCは２コーナーの不利に加えて直線も内に押し込まれてほと んど追えない不利と秋２戦の敗因ははっきりしており、昨秋、今春の内容からみても この馬を対抗にするのが順当な線なのかもしれない。しかし、何があっても連対し続 けていた昨年に比べて今年は２度もけちがついてしまったことは紛れもない事実。充 実期にある馬ならば少々の不利があってもそれをはねのける競馬を見せてくれるはず で、JCの５着敗退はどうにも気にかかる。衰えを見せているのはテイエムではなくこ の馬の方？の疑念がどうしてもぬぐえず単穴にとどめる。以下、夏ごろからなんとなく力をつけてきてなんとなく菊花賞を勝ってしまったと ころにマヤノトップガンを思わせるマンハッタンカフェを少々。
　

◎テイエムオペラオー　○ナリタトップロード　▲メイショウドトウ　
△マンハッタンカフェ