今週のデータ解析
第18回 マイルCS
3歳上オープン(GT)(定量・国際・指定)
11月18日 京都競馬場 芝右1600b 牡57kg・牝55kg


馬 名 斤量 騎手 5前走 4前走 3前走 2前走 前 走 ランク
イーグルカフェ 57 田中勝 90 85 91 96 ダ107
エイシンプレストン 57 福永 90 88 98 88 98 CY
クリスザブレイヴ 57 吉田 88 90 88 92 101 A
ゴッドオブチャンス 56 後藤 86 83 92 91 91
ゴールドティアラ 55 池添 85 92 地B 地C 83
コンタクト 57 和田 73 81 ダ82 76 86
ジョウテンブレーヴ 57 藤田 95 96 87 95 71
ゼンノエルシド 57 ペリエ 88 86 95 99 94 X
タイキトレジャー 57 横山典 85 90 96 95 92
ダイタクリーヴァ 57 河内 99 97 90 88 98 C
ダンツフレーム 56 武豊 78 89 96 92 85
ダービーレグノ 56 86 89 84 89 79
トロットスター 57 蛯名 97 92 97 87 101 A
ビハインドザマスク 55 松永幹 91 95 86 98 92 Y
ムーンライトタンゴ 54 四位 74 66 85 68 84
メイショウオウドウ 57 飯田 88 94 98 94 76
リキアイタイカン 56 武幸 79 85 89 81 83
ロサード 57 吉田稔 91 95 96 97 72

「今週のデータ解析の考え方」
馬耳東風の予想スタンスです。初めての方はお読み下さい。

<注意点>
 出馬表の数字はスーパーパドック2000を使い独自に算出した西田式スピード指数です。 ランクの「ABCD」は前走の、 「XYZ」は近2走から4走の指数の順に高かったものです。 このサイトの指数は西田式スピード指数研究会のものとは異なります。 西田式スピード指数については(株)ライトニックス でご確認ください。

◆消去データ(過去10年)
@前走着外馬(天皇賞組、スワンS組を除く)
 ゼンノエルシド・ダービーレグノ・ムーンライトタンゴ
A前走が1200b以下か2200b以上だった馬
 ゼンノエルシド・ダンツフレーム・ダービーレグノ・トロットスター
B前走、未連対の6歳以上馬
 メイショウオウドウ
Cマイル戦で連対歴のない馬
 ロサード
D重賞勝ちのない3歳馬
 ゴッドオブチャンス・ムーンライトタンゴ・リキアイタイカン
E前2走とも1400b以下に出走していた馬
 ゴッドオブチャンス・タイキトレジャー・ビハインドザマスク・リキアイタイカン
F通算勝利数が3勝以下だったのは1頭(メイショウテゾロ)だけ
 イーグルカフェ・ムーンライトタンゴ
 →クリアしたのはエイシンプレシトン、クリスザブレイヴ、ゴールドティアラ、
  コンタクト、ジョウテンブレーヴ、ダイタクリーヴァの6頭。



◆好走データ(過去10年)
@古馬マイルGTの連対経験馬
 ダイタクリーヴァ
A富士S(旧アイルランドT)で3着以内だった馬
 クリスザブレイヴ・ダイタクリーヴァ
B3〜4歳のマイル重賞勝ち馬
 イーグルカフェ・エイシンプレストン・ジョウテンブレーヴ・ゼンノエルシド
 ・ダイタクリーヴァ・ダンツフレーム

C追い込み馬を除く1番人気は【5300】
 ダイタクリーヴァ
 →データはダイタクリーヴァを絶対的信頼。


◆穴データ
@マイル重賞かGU勝ちのある3歳馬
 ダンツフレーム
A重賞の勝ちのある牝馬
 ゴールドティアラ・ビハインドザマスク
 →牝馬は連対率18%と牡馬11%を上回る。

◆コース距離適性
@京都芝コース連対率75%以上
 コンタクト・タイキトレジャー・ダイタクリーヴァ・ビハインドザマスク
A芝1600b連対率66%以上
 エイシンプレストン・クリスザブレイヴ・ダイタクリーヴァ・ダンツフレーム
 →ダイタクリーヴァがコース、距離ともに高い適性。



悲願のGT制覇へ マイルならリーヴァ

レース概況
 秋のマイル王決定戦、マイルチャンピオンシップ。 今年の短距離GTは安田記念2着のブレイクタイムを除いて 全て関東馬が連対を果しているが、 マイルCSは以前から関東馬の好走率の高いレース。 1番人気は【5302】、2番人気は【2134】、 3番人気は【0028】。馬連平均配当は13,523円。 3歳、4歳の連対率が圧倒的に高く、高齢馬の活躍は難しい。

今週の結論
 ダイタクリーヴァは出走する度に私が◎をつけてきた馬だ。 2歳1月のシンザン記念、豪快な伸び脚を繰り出す圧勝劇を見せつけられたとき、 直感的に名マイラー誕生を感じたものだ。 去年に続いて今年のマイルCSでも1番人気に支持されるようだが、 ファンもトップマイラーとして実力を高く評価しているということだろう。 2000メートル戦では皐月賞2着や鳴尾記念勝ちがあるものの、 アグネスデジタル以下を封じ込んだ京都金杯も1600だったように ベストはやはりマイル。富士Sでも出遅れたように課題はゲート難だが、 これだけはスタートしてみないと分からない。 しかし、極端に後ろからの競馬を強いられなければ致命的な敗因にはなるまい。 これまでGT2着が2度と惜しいところで涙を飲んできたダイタクリーヴァが 、ようやく真のマイルチャンプとなる。
 相手には同世代のエイシンプレストン。 3歳春までは順調に一流馬への階段を上がっていた同馬だが、 骨折のため長期休養を余儀なくされ、復帰後も不振のレースが続いた。 それが今年に入って北九州記念、毎日王冠を制してかつての好調さを 取り戻した。前で競馬ができる器用さも身につけた今なら、 そうハイペースにはならない展開も味方になるのではないか。 単穴にゼンノエルシド。 日本レコード勝ちの京成杯AHは圧巻という一語に尽きる。 前走、距離不向きのスプリンターズSを使ったのは 今となっては惜しい無駄な一戦だ。上位3頭のBOXが大本線。 以下、距離短縮は好材料のジョウテンブレーヴ、逃げて怖いクリスザブレイヴ、 レースぶりが安定してきたイーグルカフェ。

確定後の結論
◎ダイタクリーヴァ 〇エイシンプレストン ▲ゼンノエルシド
△ジョウテンブレーヴ △クリスザブレイヴ △イーグルカフェ




負師パンダの二重丸

 大混戦のこのレース。そんな中でも実はクリスザブレイヴのレースぶりに一番注目 していたりする。というのも前走のレースぶりにこの馬の生きる道を見出したような 気がするからだ。この馬、これまでオープン特別では強い勝ち方をするのに、重賞で はたとえマイペースで逃げてもいつもちょい足らずのレースを続けていた。それが前 走スピード自慢のマグナーテンやダイワカーリアンが直線歩いてしまうくらいのハイ ラップを好位追走しての圧勝劇。「超ハイペースのサバイバルレースに持ち込む」。 末の切れではどうしても見劣るだけに、この馬が勝つにはこの作戦しかないし、この 作戦ならたとえG1でも粘りこめるはずである。・・・であるがしかし、このシナリオ には最大の欠点がある。それは鞍上の吉田豊。なにもサイレントハンターの出遅れの ことをいっているわけではない。いや、本当はむちゃくちゃ文句言いたいんですけど (笑)、今回はそういうわけではない。この豊、逃げ馬に乗らせるとどんな馬でも「マ イペースの逃げ」にこだわりすぎる気がするのである。いや、これはたぶん気のせい ではないと思うのだけれど。皆さんも吉田って離して逃げた方が絶対に良い馬であっ てもため逃げしていつも差されている気がしません?しかも今回は単騎逃げ。ため逃 げをした挙句直線4,5頭にずぶずぶと・・・。嫌なシーンが目に浮かぶので△ま で。
 そこで本命はトロットスター。距離不安が言われているが、昨年の富士ステークス でダイタクリーヴァに先着したのがこの馬であることを忘れてはならない。安田記念 ははっきり言って調子落ち。というより高松宮記念の体がまさにぎりぎりの仕上げ だっただけに好走を期待するほうが無理だったのではないか。その点今回はスプリン ターステークスからじっくり間隔をとった上に今期2走目。これならまだまだお釣り があるはずで、短距離界No1の実力を見せ付ける。  対抗にはエイシンプレストン。「充実の4歳秋」がまさに当てはまるのがこの馬。 差し脚が身上もスローになればなったで先行できる自在性もある。内が荒れ気味の馬 場だけに自在に立ち回って外から末脚を爆発させたい。  単穴にはダイタクリーヴァ。スタートに難がある馬が奇数枠に入ったということで 一枚評価を下げたが実力ならば前出2頭に全く引けを取らない。出遅れたとしても馬 場の良いところを通って大外から突っ込めると考えればそう割り引く必要はないのか も。いずれにしても要注意の1頭。  以下、前走だけでは見限れないゼンノエルシド、3歳春のパフォーマンスに限れば ダイタクリーヴァの3歳時よりも上の評価が出来るダンツフレーム、差し脚注意のビ ハインドマスク、見限れないというより見限りたくない(好きなので・・・)ジョウ テンブレーヴまで。 

◎トロットスター ○エイシンプレストン ▲ダイタクリーヴァ 
△ゼンノエルシド △ダンツフレーム △ビハインドマスク △ジョウテンブレーヴ


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