＜注意点＞
　出馬表の数字はスーパーパドック2000を使い独自に算出した西田式スピード指数です。 ランクの「ABCD」は前走の、 「XYZ」は近2走から4走の指数の順に高かったものです。 このサイトの指数は西田式スピード指数研究会のものとは異なります。 西田式スピード指数については(株)ライトニックス でご確認ください。

譲れぬ最後の一冠　菊に咲くフレーム

今週の結論
　ダービー馬は菊花賞には不思議と相性が悪い。 三冠馬を除くと、ダービーと菊を制したのはタケホープだけ。 一方で皐月賞馬やダービー2着馬の成績は非常に良い。 皐月賞と同じく持久力と瞬発力が求められるからか、 ダービーに勝つというのが相当なエネルギーを使うためなのか、 それとも単なる巡り合わせか、はっきりとした理由は分からない。 今年は皐月賞馬アグネスタキオンはリタイヤしてしまったが、 皐月賞、ダービーと2着した ダンツフレームは無事に駒を進めてきた。 ちなみに過去10年のダービー2着馬は【６０１３】という驚異のアベレージ。 ダンツフレームは母系から距離延長を心配する声も強いが、 ブライアンズタイム×ノーザンダンサー牝馬の配合は 優れたスタミナを持つ産駒が多く、 ダービーでの伸び脚を見る限り3000メートルもこなせるのではないか。 鞍上はフランス帰りの武豊で折り合い面も心配ない。 神戸新聞杯は太めで敗れたが、 今回は直前まで意欲的な追いきりをこなしており上積みは大きいはずだ。
　相手はやはりダービー馬ジャングルポケット。 札幌記念はあくまで叩き台。中間の調教で馬体は仕上がった。 それでも心配なのは器用なタイプでなく、 府中のような広いコースこそベストである点か。 単穴はエアエミネムを指名する。 春から4連勝、前々走でジャングルポケットを、 前走でダンツフレームを完封している。 しかし、本質は中距離馬であること、ピークを過ぎていることが 三番手評価に留めた理由だ。 以下、上がり馬サンライズペガサス、追加登録料分は稼がねばならないメイクマイデイ、 リラックスして走れればテンザンセイザ、距離伸びてマンハッタンカフェ。


確定後の結論
◎ダンツフレーム 〇ジャングルポケット ▲エアエミネム
△サンライズペガサス △メイクマイデイ △テンザンセイザ　△マンハッタンカフェ

負師パンダの二重丸

　今年の菊花賞。力的にはジャングルポケット、ダンツフレーム、エアエミネム、ア グネスゴールドの４頭の争いといってよいだろう。そこから少し落ちてサンライズペ ガサス、ダービーレグノといったところだが、良馬場が予想される以上、両馬は良く て２着まで。素直に４頭の順位付けを考えるべきであろう。本命は◎ダンツフレー ム。距離不安が囁かれてはいるが、スローペースが予想される以上重馬場のダービー を乗り切った同馬ならスタミナに不安はなく、逆にスローペースならば同馬の自在性 と鞍上武豊は最大の武器になる。問題は「気配不足」と「太目残り」。確かにクロフ ネばかりかサンライズペガサスにまで差された前走は不満の残るものであったし、今 ひとつ歯切れの悪い陣営のコメントにも不安は残る。しかし、前走はトライアルと考 えれば十分納得のいくものだったし、チアズブライトリーにあおられたとはいえ調教 の動きは前走時よりも明らかに良化している。新聞情報では掴みようのない「気配」や 「馬体重」よりも春の実績を信じてみたい。
　対抗にはジャングルポケット。春の実 績では断然も現地で見た札幌記念での負け方がどうも気に入らない。いくら中身が 伴っていなかったとはいっても馬体重が示すとおり一応体は出来ていた。その状況で 叩き負けた相手がファイトコマンダーとなると意外と成長力に欠けるのかも。とはい えたとえ春から平行線でも力上位なのもまた事実。これより下の評価は出来ない。単 穴にはアグネスゴールド。前走は長欠明けでそろっと回ってきただけにもかかわら ず、しまいの脚には見所があった。今回は、前走と違いしっかり追っているし、全兄 フサイチゼノンの二の舞にならないためにもここはメイチの勝負が見込めるはず。△ エアエミネムはここ３走のあまりにも鮮やかな勝ちっぷりが逆に中距離馬である事を 示しているような気がするので押さえまで。その他、連下として△ダービーレグノを 少々。
　

◎ダンツフレーム　○ジャングルポケット　▲アグネスゴールド　
△エアエミネム　△ダービーレグノ